飲み物
2022年12月22日

日本酒と割烹の相性は? どのような料理と合うのかも解説します


日本に古くから伝わる日本酒。割烹料理と相性が良さそうと思われますが、なぜ相性が良いのでしょうか。今回の記事では、日本酒の解説を通して、割烹料理との相性についてお伝えします。日本酒の飲み方、種類を知ることでより割烹料理を楽しめます。

1.日本酒について

日本酒は日本古来より存在する日本特有のお酒です。基本的な原料は米と米麹と水で、米が米麹によって糖化と発酵することで作られます。一般的に私たちが想像する米とは異なる酒米という日本酒造りに特化した米を使用する場合もあります。

辛口が主流の日本酒でしたが、品質管理と度重なる改良によって近世以降甘口の日本酒が造られるようになりました。現代ではアルコール度数を落とした日本酒などさまざまな日本酒が造られています。

1-1.日本酒の種類について

日本酒には大きく分けて4つの種類があります。吟醸・大吟醸に代表される薫酒、これらは香りが非常に色濃く反映されており、華やかな日本酒です。爽酒はすっきりとしたお酒で辛口です。

甘さや酸っぱさが際立つ醇酒、そして日本酒の旨味やコクを凝縮した熟酒という種類もあります。それぞれの種類で日本酒の持つ味や香りがガラリと変わるので、覚えておくと役に立ちます。普段口にすることが多いのは薫酒と爽酒が多い印象です。

1-2.日本酒の効果について

日本酒の効果には2種類あります。まず一点目が、洗うという効果です。洗うとは味を洗うという意味で使われます。主に鍋物系を食べるときに効果を発揮し、いま食べている食材の味をリセットして次の食材に箸を進めやすくします。

続いて、日本酒には補うという効果もあります。補うは、その食材の味をさらに高めるという意味で使われます。日本酒にはアミノ酸が含まれるため、食材が持つ旨味をさらに高めてくれます。

1-3.温度によっても効果は異なる

日本酒は温度によっても飲み方が変わるお酒です。冷酒は飲みやすさが際立ち、常温では、日本酒本来の味が楽しめます。また、熱燗では温かい状態で飲み、味がより一層際立つ飲み方です。日本酒の種類それぞれに適した温度があるのも特徴です。

2.割烹料理と日本酒の相性

割烹料理と日本酒の相性は非常に良いです。割烹料理の基本は香辛料などを使わずに素材の味や香り、色などをそのまま生かすことです。そのため、味を補う効果のある日本酒は相性のいいお酒といえます。下記では各種の割烹料理との相性をお伝えします。

2-1.魚介系の料理について

魚介系の料理、特にお刺身との日本酒の相性は抜群です。先ほどもお伝えしたように、日本酒にはアミノ酸が含まれ、お刺身が持つ旨味をさらに引き立たせてくれます。また、お刺身特有のちょっとした生臭さも日本酒が和らげてくれます。

2-2.鍋物系の料理について

冬の季節に特に食べられる鍋物系の割烹料理と日本酒の相性は非常に良いといえます。日本酒の効果の一つに味を洗うというものがありました。鍋物の基本的な特徴として、さまざまな食材を一緒に食べるというものがあります。

一度口に入れた食材の味を、日本酒によって洗うことで口の中の味をリセットします。そうすると次の食材を食べるときに、その食材が持つ本来の味を楽しめます。

2-3.塩気の強い料理について

割烹料理には塩気の強い料理もあります。とりわけ、お酒の肴として調理される料理もあり、この料理は基本的に日本酒との相性を考慮されて作られます。塩気が強い割烹料理は日本酒の水分によって味の変化が楽しめます。口の中の塩分濃度が変化し、素材そのものが持つ風味や味の調和や変化を楽しむことができます。

3.割烹料理に合う日本酒の種類は何か

割烹料理とひとくくりにしても、その中でもいろいろな種類の料理が存在します。上記でお伝えしたように、魚介系、鍋物系、塩気の強い料理などがあり、そのほかにも、煮物、煮つけなど千差万別です。最後の項目では、各種の割烹料理に合う日本酒の種類についてお伝えいたします。

3-1.魚介と合う日本酒

魚介と合う日本酒は、魚介の旨味を引き出してくれる日本酒です。特に、お刺身やかまぼこなどは、ほのかな香りのある吟醸酒と一緒に食べることをおすすめします。臭みを引き出さず、旨味だけを補ってくれる日本酒は非常に良いパートナーとなってくれます。

3-2.鍋物系と合う日本酒

鍋物系と合う日本酒は、味を洗ってくれる日本酒です。味がほどよくしっかりしている、普通酒や本造醸酒がベターな選択肢として挙がってきます。すっきり飲めて、味がしっかりしている日本酒であれば、口の中の味をリセットできる効果も高くなります。

3-3.その他の割烹料理におすすめの日本酒

味がしっかりしている料理には旨味と香りが凝縮された古酒が合います。また、塩気や甘辛い料理には純米酒で日本酒本来の味や味の変化を楽しむことができます。そのほかにも樽酒で木の香りを楽しむなど、非常にたくさんの飲み方があります。

日本酒は銘柄によっても合う料理が変わってきます。各種の割烹料理とさまざまな日本酒の相性を探すことも楽しみの一つです。

4.まとめ

日本酒と割烹料理は非常に相性の良い組み合わせです。どちらにも無数の組み合わせが存在しており、行くたびに違う組み合わせを試すことで新鮮な驚きがあることでしょう。日本酒と合う割烹料理が食べたくなったときは、割烹料理屋「佐々木」まで足をお運びください。旬のおいしい割烹料理をそろえてお待ちしております。