洋食だと思っていたら実は和食だった? 割烹料理でも振舞われる日本料理
肉じゃが、煮物や天ぷらなどの揚物は、日本料理として有名です。割烹料理としても提供されている料理ですが、
一見洋食に見える料理も割烹料理で提供される「日本料理」であることがあります。
今回は、割烹料理としても振舞われる、洋食のような「日本料理」についてご紹介します。
1.日本料理の定義
オムライスやナポリタン、ドリアといった料理を洋食だと思っている方は少なくありません。
しかし実際はこれらの料理はすべて「日本料理」の位置づけで存在しています。
このような解釈の違いは多いのですが、そもそも日本料理の定義は何なのでしょうか。
日本料理とは、日本の風土とともに発達した料理のことを指します。
オムライスは洋食のように思えますが、日本の歴史とともに生まれた「ハイカラな日本料理」の一つなのです。
それでは洋食ではないのか? といえば、そうではありません。
そもそも日本料理と和食という言葉は、文明開化時代に日本にやってきた「西洋料理」と「洋食」に対応するためにできた言葉であり、
和食という言葉は文明開化以降にできた言葉なのです。
日本料理を扱う割烹料理は、洋食と和食という枠組みに囚われず、あくまで「日本料理」を提供しています。
よくいわれる「洋食なのに和食」という言葉は、「洋食なのに日本料理」が正しいといえるでしょう。
2.日本料理①コロッケ
割烹料理でも提供されることのある料理の一つです。フランスの「クロケット」から誕生したコロッケは、本場ではクリームコロッケとして親しまれています。割烹料理で出てくるものはコロッケ以外にも、クリームコロッケも提供されています。
日本人の口に合うように、中をじゃがいもにしたことで「コロッケ」として食べられるようになりました。
とんかつとカレーライスと並び、大正の三大洋食といわれています。現在では洋食店以外にも家庭料理として作られています。
じゃがいも以外にひき肉も入れることから、精肉店は販売するお惣菜としても人気の料理です。
じゃがいもをメインにして、ひき肉以外にコーンやたまねぎ、魚介類も一緒に入れられることがあります。
手軽に作れることからも食卓に並びやすく、味付けもソースや醤油など各家庭で楽しまれています。
3.日本料理②ドリア
一見イタリア料理と勘違いされそうですが、ドリアも日本料理の一つです。
ドリアは有名な日本料理である「ナポリタン」と同じ場所で誕生しました。
ピラフやケチャップライスにペシャメルソースをかけてオーブンで焼き上げる料理です。
具材も現在では多種多様で、魚介類から鶏肉、カレーなどが入れられるようになりました。
ドリアとして呼ばれることが多いですが、地域によってはライスグラタンとも呼ばれています。
家庭料理として提供され、一部の料理店でも提供されています。
割烹料理で食べられることは稀ですが、日本料理として覚えておくのも損ではありません。
4.日本料理③オムライス
西洋料理だと勘違いされている料理として有名なのが、オムライスです。カタカナ表記のため西洋料理だと思われがちですが、
外国には「オムライス」という単語自体存在していません。
もともとはフランスからやってきた「オムレツ(omelette)」にケチャップライスを挟んだことが発祥です。
フランス語に英語である「ライス(rice)」を組み合わせた和製英語がオムライスとなりました。
溶き卵をフライパンで薄く焼き、味付けされたライスを包みます。
従来はチキンライスを包んでいましたが、現在ではピラフやバターライス、チャーハンを挟むオムライスも誕生しています。
また、オムライスにかけるソースも最近では種類が増えています。
以前はケチャップライスに合わせて、ケチャップを上からかけていました。
現在では、ビーフシチューやクリームシチュー、カレーなどをかけるタイプも親しまれています。
洋食店で扱われてきた食べ物ですが、家庭料理や一部の割烹料理店でも扱われています。
5.まとめ
割烹料理は日本料理を提供しているため、日本発祥の「洋食」も提供しています。
ここでは紹介しませんでしたが、とんかつなども日本料理の一つです。
さまざまな国の料理が、日本の中で独自に進化を遂げたからこそ、親しみやすい日本料理として定着しました。
割烹料理屋「佐々木」は、お客様のご希望に沿った料理を提供しています。
メニューをご用意していないからこそ、今どのような料理が食べたいのかを伺い、その気分に合わせた料理を提供します。
割烹料理で振舞われる洋食がお好きな方や興味がある方は、ぜひ一度お気軽にご連絡ください。