飲み物
2022年11月25日

新しい味わい! 割烹料理とウイスキーの関係をご紹介

割烹料理に合うお酒といえば日本酒や焼酎を想像される方が多いかと思います。意外な組み合わせかもしれませんが、割烹料理にはウイスキーがよく合います。最近では料理屋さんにウイスキーが置かれているところも増えてきており、世界的にも和食とウイスキーの相性は注目されつつあります。今回は割烹料理とウイスキーの関係性についてご紹介していきます。

1.意外な組み合わせ? 「ウイスキー×割烹料理」

ウイスキーと聞くと食後酒としてのイメージが強いお酒ですが、銘柄さえ上手に選べば食中酒の中でも割烹料理と相性の良いお酒としてお楽しみいただけます。ウイスキー×割烹料理と聞くととても意外な組み合わせかもしれませんが、とりわけジャパニーズウイスキーは割烹料理ととても仲の良い組み合わせなのです。よく考えてみれば、ジャパニーズウイスキーは日本の風土で、日本の素材を用いてつくられているため、和食と相性が良くないはずがありません。

2.ウイスキーと和食の相性

2-1.お互いを引き立て合う上品さ

ウイスキーひと口にいっても、つくられている国、銘柄によってさまざまな味わいが楽しめます。日本のウイスキーは、味噌や醤油といった発酵食品との相性が良いです。上品な香りと舌触りは和食の繊細な味とケンカすることなく、うまくお互いを引き立てるのです。

2-2.風土と素材の関係性

料理の上で、同じ風土で育った素材同士の相性が良いという話はよく聞きますが、ウイスキーと和食に関しても同じことがいえます。海の近くでつくられたウイスキーは魚介類との相性が良く、山深い場所でつくられたウイスキーは野菜や山菜との相性が良くなります。アメリカのステーキにアメリカンウイスキーが合うように、和食には日本でつくられたジャパニーズウイスキーが合うのです。

2-3.日本のウイスキーの味

ジャパニーズウイスキーはもともとスコッチウイスキーを参考にしてつくられていますが、スコッチウイスキーといえば独特のスモーキーな香りが特徴です。ジャパニーズウイスキーは日本人の好みに合わせてこのスモーキーフレーバーを抑え目に仕上げられています。また、外国のウイスキーの多くは硬水を用いてつくられていますが、日本のウイスキーは軟水でつくられます。軟水でつくられたウイスキーは口触りが優しく、まろやかな仕上がりになるため繊細な和食の味付けを殺すことなくうまく引き立て合うことができるのです。

3.飲み方で味わいが変わるウイスキー

3-1.同じ素材でもいろいろな楽しみ方ができるのは和食と同じ

ウイスキーというお酒は、ロック・ストレート・水割り・ハイボールなどいろいろな飲み方を楽しめますが、飲む温度や何で割るかによってまるで違うお酒を飲んでいるかのように味わいが変化するお酒です。割烹料理も生・煮・焼・蒸・揚・漬・乾とさまざまに食材を料理します。ウイスキーの飲み方と料理の組み合わせによって、それぞれ異なる楽しみ方ができるのもウイスキーと和食がおすすめの理由です。

3-2.和食特有の薬味との組み合わせを楽しむ

また、魚介類を炙ることによるスモーキーさ、大葉・山椒・生姜などの薬味を用いると、さらにウイスキー持つ風味との相乗効果を楽しむことができます。

4.割烹料理には水割りがおすすめ

ウイスキーの飲み方は、お客様のお好みそれぞれですが、初めて和食とウイスキーを合わせて召し上がる方におすすめする飲み方は「水割り」です。

ストレートのウイスキーは風味が強く、料理の味よりも強くなり過ぎてしまうからです。水で割ることによってウイスキー特有の香り立ちを抑え、口に入れて初めて上品な香りを楽しめるようになります。特にジャパニーズウイスキーは水で割っても風味が崩れることはなく、繊細かつ透き通った風味を楽しむことができます。

5.まとめ

ウイスキーと割烹料理の相性についてご紹介いたしました。和食と全く正反対と思われるウイスキーと和食ですが、日本の風土と素材でつくられたジャパニーズウイスキーはむしろ和食との相性が抜群に良いのです。召し上がるときには、上品な香りのものを水割りでお召し上がりください。

銀座の割烹料理「佐々木」では割烹料理とウイスキーとの組み合わせもお楽しみいただけます。料理人が厳選したウイスキーを取り揃えておりますので、ぜひ一度足をお運びください。